メル友が出来た理由からひも解く、自分に興味を持ってもらう方法
今回は、過去に僕が実際に遭遇した2つの体験談を元に「どんな時に、人は相手に興味を持つのか?」について考えてみたいと思います。
(ちなみに、メル友が出来た、というお話は2つ目の体験談です。)
早く言ってよ~!その1
1つ目の体験は、僕がシステムエンジニアとして働いていた時のお話です。
いわゆる主任クラスに当たるんだと思いますが、数名のチームリーダーを務めていました。
ソフトウェア開発の現場でも、人が足りなくなると派遣の人たちに参加していただきます。
とあるプロジェクトが終わるころ、それまで長く一緒に働いていた派遣のAさんが、結婚を機に地元に帰ることになりました。
とても前向きで誠実な青年だったので、それを聞いたときは、ずいぶんショックを受けたのを覚えています。
みんなで送別会を開いたのですが、その終わりがけに、Aさんが言いました。
「僕、大学生の時、バックパッカーとしていろんな国を回ってたんですよ。」
って。
(えっ!?早く言ってよ~!)
心の中でちょっぴり叫んでしまいました。
僕自身は海外には行けていませんでしたが、巨大な荷物を載せてバイクツーリングに良く行っていたので、そういう貧乏旅行の話はとても興味があったからです。
すでに送別会は終盤、あまり話も聞けず、結局Aさんとはそれ以来会っていません。
早く言ってよ~!その2
2つ目の体験は、微妙に恥ずかしいお話。
ずいぶん昔、女性のメル友が出来たことがあるんです。
(あ、結婚する前の話ですからね。)
今のようにネットが普及する前で、掲示板のようなサイトからやり取りが始まったと思うのですが、何しろ知らない者同士です。
最初はいろいろと質問するものの、段々と会話の内容も少なくなっていきます。
そんな時、たまたま僕が「今、岡村靖幸を聴いてます」と書いたところ、
「なんだ、岡村ちゃんファンなの?早く言ってよ~!」
と、速攻で返事が返ってきました。
それをきっかけに、随分と打ち解けて、メールのやりとりがフランクになっていったのを覚えています。
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さてさて、この2つの出来事から、「どんな時に、人は相手に興味を持つのか?」というのが分かるんじゃないかと思うのです。
つまり、「趣味や嗜好の共通点が見つかったとき」なんですよね。
「えっ?私も!」
「えっ?実は俺も同じ!」
っていう驚きと嬉しさって、みなさんも経験があるんじゃないでしょうか。
そして大切なのは、その「えっ?私も!」を起こすか起こさないかは、あなた自身にかかっているということ。
Aさんとは何年も一緒に仕事をしていました。
それなのに、職場ではバックパッカーの話は一度も出なかったんです。
もし僕が、自らバイクツーリングの話をしていたら、もしかすると「えっ?実は僕・・」とAさんが話してくれていたかもしれません。
また、もし僕が岡村靖幸という単語をメールに書かなかったら、メル友とのその後のやり取りは無かったかもしれません。
人によっては、ある単語がきっかけで人生が大きく変わることもあるでしょうし、商売上のお客さんとのやりとりも同じだと思うのです。
自分がどんなものに興味があって、どんな価値観を持っているのか。
いわゆる自己開示をしていかないと、相手に気づいてもらえません。それってとっても勿体ないことだと思うのです。
僕がこうして記事で自分のことを書くのも、みなさんに少しずつ自分のことを知ってもらって、「実は俺も!」っていう返信を頂くためでもあります。
皆さんも、すこーしずつ、自分のことを伝えてみて下さい。
近況報告
ご存じない方のためにお伝えしておくと、僕は平日名古屋で仕事、週末は家族のいる岐阜の山奥に帰る、という生活をしております。
今シーズンは雪が降らなくて助かるなぁ、と思っていたのですが、とうとう今週末からヤバそう・・。
冬は雪かき。
夏は草刈り。
また筋肉痛シーズンの始まりです。(-_-;)
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