人の評価というのは随分とイイ加減なのだ
随分前の話ですが、コートをオークションに出そうとしたことがあります。
有名デパートのバーゲンで買ったもので、作りもしっかりしていました。
でも、タグに書かれているブランド名は聞いたことがありません。
購入したフロアには、雑誌でよく見かける有名ブランドばかり入っていたし、多分、自分が知らないだけだろうな。実は掘り出し物で、すんごい高値が付いちゃったらどうしよう・・ウシシ・・。
なーんて淡い期待を抱きつつ、そのブランド名をネットで検索。
・・が、オフィシャルサイトすら見つかりません。
見つかったのは、「○○っていうブランド、知ってる人いませんか?」という、同じような境遇の人が書き込んだ、掲示板への質問。
1件だけ、コメントが付いています。
おっ!マニヤな人が解説してくれているのかな?と思ってみてみると・・。
「ブランド名なんかに頼らずに、モノの善し悪しぐらい、自分で判断したら?」
という、なんとも本質を突くコメント・・。まさに図星なんだけど、もうちょっとソフトに言ってよね・・。(-_-;)
と、そんな出来事がありまして、人が良い・悪いを決める評価基準というのは、「みんながどう思っているか」が大きく影響することに気がつかされたのでありました。
意外に「自分で判断する」ということをしていなくって、「みんなが知ってる」とか「最近はやってる」とか「雑誌に載ってた」といった感じで、随分とイイ加減なものなのです。きっとね。
さて、この事例からお伝えしたいのは、決して「クチコミが大事」とか「メディアへの露出を狙う」とか「良いレビューを集めるべし」というお話じゃありません。
商品を提供する側が、「■■■が●●●になっているから、ウチの商品はサイコーなんですっ!」という評価軸を、きちんとお客さんに伝えなくちゃいけない、ということなんです。
きちんとお客さんを教育すること。
コトバで伝えること。
自分の考えを言葉で表現するのは大変だけれど、大切なことだと思うのです。