無料一括プレスリリース配信はムダじゃ?ソーシャル時代のPRについて考えてみた。
最近立ち上げた無料PC壁紙サイト、
のアクセス数を増やすために、いろいろとPR方法を模索中です。
商品やサービスを広めたい、と思ったとき、人はマーケティングを学び始めます。
ある程度学んでいくと、プレスリリースという手法があることに気がつきます。
新聞・雑誌・TVといったマスメディアに取り上げて貰えるよう、自分から働きかけるわけです。
その時、メディアにプレスリリース文を送信するのですが、どこに送信すれば良いのか分からないので、ググってみます。
大抵のニュースサイトは、「プレスリリースはこちらのアドレスへ」と明記されているので、意外と簡単に送り先が見つかります。
もう少し調べてみると、そう言った公開されている宛先に、一括で送信できるサービスがあることに気づきます。しかも無料!
「スゲー!」と喜び勇んで「送信」っと。
・・・案の定、反応はありません。
送る側も思うのです。
「こんなに簡単にドバッと送信できるのは便利だけど、となると、日々凄まじい数のリリースが送られてるよねぇ。
記者さんも大変だなぁ。・・・いや、待てよ?これって実は、全く読まれてないんじゃないの?」
と。
実際の所は分かりませんが、恐らくこの予想は当たっているような気がします。(後日訂正:大手ニュースサイトに取り上げて頂きました。担当の方はきちんと目を通していらっしゃるのだと思います、ハイ。)
仮に日々数百のメールが届くとして、それか全部「俺の商品、すごくね?」的な内容なわけです。僕ならそんなアドレス、放置プレイです。
うーん、となれば何か別の手を考えねば。
と考えていたら、こんなことを思いつきました。
まず、今のインターネットが普及した時代を、俯瞰してみます。
- 昔:大きなマスメディアが少数
- 今:アルファブロガー等の中小メディアが多数
これまでプレスリリースと言えば、前者のマスメディアを狙ったもの。となると、今の時代なら中小メディアに対してプレスリリースする、という手があるのかも。
具体的には、月に10万~数十万PVぐらいのアクセスがあるメディアを探して、「こんなサービス始めました」とリリースしてみる訳です。
が、実はこれってかなり面倒です。
- 自分の提供する商品/サービスと属性が近いサイトを検索する
- そのサイトの雰囲気を確かめる
- 管理人へのコンタクト方法を調べる
- 丁寧な文章を書いてプレスリリース文章を送る
と、恐らく1送信につき、なんだかんだで1時間ぐらいかかります。一気にドバッと方式は通用しません。
でも考えてみれば、そもそもプレスリリースって、提案書のようなものだと思うのです。
新しいネタを探している記者さんに対して、「こんな商品を開発しました。貴誌の読者さんも興味があるのではないでしょうか?もし宜しければ、記事として取り上げてやって下さい。お役に立てたら光栄です。」
と。
ちまちま送るのは面倒だなぁ、と思った瞬間から、相手に対する思い遣りが薄れていきます。
ソーシャルな時代は、今までよりも誠実で丁寧なコミュニケーションが必要。その分、手間が余計にかかるのも仕方ないことかもしれません。
ですが、上手く相手に響けば、より影響力のある形で応援して貰えるのでは・・。そんな期待を込めて、僕自身、しばらく丁寧にPR活動をしてみようと思います。
#もしかすると、該当規模のサイト運営者の方にたくさんメールが行くようになって、迷惑をかけてしまったらどうしよう・・と、ちょっぴり心配しつつ、記事を公開してみるのでした。