ネット広告の事例紹介(準備編)

今回は、「ネットに広告を出してみたい」というご依頼を頂いた事例をご紹介してみます。(最近、こういうご相談をよくいただきます。)
実はネットで広告を出すだけなら、そんなに難しくはありません。
文章、もしくは画像があれば、エイヤッと適当に出してしまうことも出来ます。
ですが、当然お金をかけて取り組んでることなので、そういう訳にもいきませんよね。
僕の場合、お客さんから頼まれていることなので、余計に良い結果が出るよう、慎重になります。
一番まずいのが、「広告を出した結果、どうなると嬉しいのか?」を決めずに出してしまうパターン。
- ホームページに訪問してもらえれば良いのか?
- 資料の請求をして欲しいのか?
- カートに入れてほしいのか?
- その場で購入までたどり着いて、初めて成果とみなすのか?
- SNSでシェアして欲しいのか?
と言った、具体的な行動レベルで、広告のゴールを決めておかないと、なんとなくお金を使って、なんとなく「効果は多少あったような気がする・・かな?」とぼんやりした感想を持つ結果になります。
そうすると、明確に効果を実感することが出来ないので、「取りあえず試してみたし、まぁ、こんなもんか」と、なんとなく「やったこと」に満足してしまうんですよね。
そして、改善して次につなげるというところまでやる気が起きず、そのままフェードアウト・・。
しばらく時間が経って、イベント時期が来て、思い出したようにもう一度チャレンジしてみるけど、またなんとなく取り組んで、最初に戻る・・、とね。
こうならないためにも、広告は広告で、専用の導線をデザインしておく必要があります。
例えば、今回の事例ではこんな流れで取り組みました。
「あるセミナーへの参加者を増やすために、ネット広告を使ってみたい」とのご依頼を頂き、イベントやセミナー集客と相性の良い、Facebook広告をご提案。
まずはイベントページを作成していただきました。
この広告のゴールは、やはり「何件申込みにつながったか?」になります。
ただし、申込みの件数をカウントする方法は、少し注意が必要。
Facebookのイベントページでは「参加予定」ボタンと「興味あり」のボタンがあるのですが、この「参加予定」ボタンはイマイチ信用できないんですよね。
本当に参加してくれるのかどうか、後から個別にメッセージを送って意思確認する、という作業が発生しますし、そもそも「間違えて押しちゃってました・・」という場合も少なからずあるんです。
なので、参加したい方には、専用のページから申し込んで頂くように導線を設計しました。
併せて、イベントページの説明文も、より魅力的になるように調整します。
- セミナーの内容を表すキーワードがどれくらい検索されているのか(ニーズの調査)
- そのキーワードに関連する、類似キーワードは何か?
- より検索数の類似キーワードかないか?
とデータを取りながら、説明文を調整していきます。
そして広告の作成です。
画像と動画を頂いたので、反応の良さそうな画像をチョイスして、Facebook上で広告を作成します。
以前記事にも書いたように、予算に合わせて何パターンかテストしないと、広告の良しあしが判別できません。
(参考記事:ネット広告で失敗したお話 http://gokigenworks.com/3086 )
今回は、どんな人がセミナーに来そうか、対象をA・B・Cの3パターンに分けて想定しました。
その結果、
- Aの人に向けて、画像広告 + 動画広告
- Bの人に向けて、画像広告 + 動画広告
- Cの人に向けて、画像広告 + 動画広告
と6つのパターンでテスト。
もちろんA・B・Cそれぞれで響くキーワードや文章が異なるはずなので、広告内のキャッチコピーや冒頭の文章もそれぞれ異なったものを用意します。
これでようやく、広告を出す準備が完了・・という訳で、きちんと効果測定するためには、それなりに準備が必要になるのでした。
次回は、一番気になる「実際の結果はどうだったか?」についてお伝えしてみます。